YOSHITOMO NARA PRINT WORKS & DRAWING
◆展覧会概要
可愛くて少し生意気そうな表情あふれる子供の絵で、世界的に人気を集めるアーティスト 奈良美智。
可愛らしいフォルムで描かれる子供たちは、その姿に似つかわしくなく、時にはナイフを持ち、時には流血する。奈良の描く子供たちは、純粋さと残酷さ、孤独とそれを正面から受け止めようとするひたむきな強さを併せ持つ。人間の根源的性格を幼い子供を通して表現する奈良の作品は、相反する感情を秘めているにもかかわらず、どこか憎めない親しみやすさを感じさせる。
奈良は1987年に愛知県立芸術大学大学院を修了し、その翌年にドイツの国立デュッセルドルフ芸術アカデミーへ留学する。アトリエにこもって自己と向き合い、ひたすらドローイングを生み出す過程で、デフォルメした子供の姿を描くようになった。それは、奈良自身の幼い日々の自画像とも言われている。
90年代半ば以降は、サブカルチャーを取り入れた具象絵画のフロントランナーとして国際的に活躍し続ける。
近年ではgrafとの共同制作で、会場内にアトリエを模した小屋を設置するなどした展覧会“A to Z”が有名。
今回の展覧会では、奈良が初めて本格的に試みたという木版画のシリーズを中心にご紹介いたします。
木版画も持つ彫り跡や美しい木目が、奈良の表現方法と相まって、新鮮な仕上がりの作品となっています。その他、ドローイング数点と版画作品を展示販売いたします。是非この機会に、奈良美智の描く世界をご堪能ください。
◆奈良美智プロフィール
1959年 青森県に生まれる
1987年 愛知県立芸術大学大学院修了
1988~1993年 国立デュッセルドルフ芸術アカデミー(ドイツ)在籍
1993年 A.R.ペンクよりマイスターシュウラー取得
1995年 名古屋氏芸術奨励賞受賞
1998年 カリフォルニア大学ロサンゼルス分校、アメリカにて3ヶ月間の客員教授を務める
2000年~ 東京在住
2003年 grafとの共同制作による作品発表を開始する
2005年~ 栃木在住
2010年 NYにて木版画を発表