有元利夫展

期間:2011年11月10日(木)~27日(日)
  • 蒼い風
  • 約束の日 I
  • 約束の日 II
  • 遊戯

◆展覧会概要

豊かな才能で将来を期待されながら、38歳という若さでこの世を去った夭逝の画家 有元利夫。

西洋のフレスコ画と日本の仏画の影響を受け、洋画でも日本画でもない独自の表現世界を切り拓いた画家として、一世を風靡しました。優しい色合いの絵肌。画面に登場する不思議な人物。風化を意識した絵肌を持たせた静寂感のある美しい作風は、今も多くの人々を魅了し続けています。

有元の作品は、女神を思わせる人物像をモチーフとした作品がほとんどで、雲、花弁、トランプ、カーテン等を素材として好みました。

また、バロック音楽をこよなく愛し、自身でリコーダーの演奏もし、わずかですが作曲も試みています。音楽そのものを主題にした作品には、音楽が漂うような独自の絵画世界が広がります。

時を経たものの存在感の強さに憧れた有元は、自身の作品にも「風化」を施しています。描いた後のキャンバスを揉みほぐしてひび割れさせたり、表面の絵の具を掻き落としたり、またその絵具の剥落部分に補修後のような漆喰を覗かせたりしているのです。

「つくるということ」に対して真摯で貪欲であり続け、ジャンルや時代の流行にとらわれずに自らの「様式」を作り出した作品には、作る喜びや表現することの楽しさがあります。1973年から1984年までの約10年の制作活動の中で、タブロー約370点と版画約130点の作品を残しています。

今回の展覧会では代表的な版画作品の中から『春』、『遊戯の部屋』、『約束の日』、『少女』、『蒼い風』などを展示いたします。

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